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銀行は儲かるのか?<大手企業における銀行業参入の理由>

 

先日、ローソンが銀行事業への参入を表明しました。

 

 

 

今日、業界問わず様々な企業が、「銀行」というビジネスに参入してきています。

 

 

 

例えば、セブンアンドアイのセブン銀行、イオンのイオン銀行、ソニーのソニー銀行、楽天銀行等、上げればきりがありません。銀行とは全く関係のないものを本業としている企業が、続々とこの銀行業に参入してきているのです。

 

 

 

銀行業というと、イマイチ分かりにくいかもしれません。言葉を崩して言うのであれば、タイトルにあるように、「カネ貸しビジネス」です。お金を貸して、金利で儲ける。とても単純なビジネスです。

 

 

 

なぜ、多くの企業がこぞってこのカネ貸しビジネスを行うのか、当たり前ですが、それは儲かるからです。

 

 

 

貸し付ける相手さえ間違いなければ、ほぼノーリスクで、しかも確実に利益を上げることが可能です。この「カネ貸し」の特徴は、分母が大きければ大きいほど、その効果が大きくなる、という点です。

 

 

 

例えば同じ3%の金利でも、100万の3%は3万円ですが、1億の3%は300万にもなります。大きい金額を回している人や企業が強いのです。逆にいえば、企業が成長し、潤沢な資金を持つようになると、その大きな資金を効率的に回すために、カネ貸しビジネスに参入するわけです。見ての通り、銀行業に参入しているのは、ソニー、セブンアンドアイ、楽天等、日本を代表するような大企業(=資金量が潤沢にある企業)です。

 

 

 

さて、カネ貸しビジネスが儲かるのはわかっていただけたと思います。そして次に考えることは

 

 

 

「どうしたら自分がそのビジネスに参加できるか、そこから収益を得られるか」

 

 

 

です。先述した通り、大きな資金がなければこのビジネスで儲けることはできません。しかし、それは"日本のような低金利の下では"という前提です。

 

 

 

どうしても日本は島国なので、自分たちの国の基準=世界の基準、といった具合に勘違いしている方も多いのですが、世界にはもっと金利の高い国がゴロゴロあります。かつ、我々の持つ「日本円」に対して相対的に通貨価値が低い国もゴロゴロあります。そのような国においては、私たちがもつ100万円が、1,000万円の価値になったりします。すなわち、私たちの個人資産レベルで、その国の人や企業にとってはとても大きい融資になるのです。そういった国に資金を入れていくことにより、私たち個人投資家も、大きな利益を得ることができます。

 

 

 

海外、特に新興国ではマイクロファイナンスという、貧困層にお金を貸し付けるビジネスが発達しています。似たようなものでも、レンディングというビジネスもあります。求められているのは、10万円~100万円くらいの少額のロットです。これらは日本でいう消費者金融のようなものですが、きちんと担保を取り、その他の仕組みを作ることによって、貸し倒れリスクを最小限に留めます。もちろん、金利水準は日本と比べ物にならないほど高く、年利で24~70%くらいです。ちなみに日本の消費者金融でさえ最大でも15%くらいだと思います。いかに国によって金利の水準が違うかがわかりますね。

 

 

 

カネ貸しは、間違いなく儲かります。それを個人投資家として行うには、①金利と②資金量の観点から、新興国がとても有効です。何より良いのは、新興国においての融資は、本当に人のため、企業のために直結します。経済成長が現在進行形で進んでいる国において、運転資金等の融資は喉から手が出るほど欲しいものであり、そこに私たち個人投資家が参入できることは、とても喜ばしいことだと思うのです。

 

 

 

みなさんもぜひ、(カネ貸し、、、というと言葉が悪いので)「融資のビジネス」へ参入してみませんか?