投資の目的に対する手段を確認する
最近、新しい事業として個人へのライフコンサルティングを始めています。
その中で、資産運用する上で大切な考え方を改めて痛感しました。それは
①目的と②手段
です。皆、目的をもって資産運用しているハズなのに、実際にやっていることはその目的とはかけ離れている。わかりやすく言うと、例えば走るの早くなりたい!って言っている人が、一生懸命腕立て伏せやってる、みたいな(わかりにくくてごめんなさい)。なんかちょっと違くないそれ?って思うのが多いんですね。
実際に良くあるのが、もう定年間近の方が、
「老後の資金が不安だから運用しているんです」
といって、現物の日本株を大量に持っている人。おかしいですよね?日本株は短期的なリスクは非常に大きいですし、そんなリスク資産をもって老後の資金を準備するなんてあり得ません。もし株価下がったら人生終わりですよ?
老後を間近に控えた人には、リスクを最大限に低くして確定年金や変額年金で運用すべきです。
これも良くあるのが、
「給料以外に月々5万円くらい欲しいんです」
といいながら公共債などの債権を購入している人。もう全然おかしいですね。債券ですと、国内で言えばどんなに良くてもせいぜい年利3%くらいでしょう。年利3%で月5万儲けようと思ったら、2,000万円運用しないといけません。そんなお金、みなさん無いですよね(一部の富裕層は除きます)。
このように、みなさん目的はちゃんとあるのに、全くそこからの逆算ができていないんです。
例えば今手元の資金がゼロで、10年後には500万円欲しい。毎月3万円は貯金できる。
という条件であれば、年利で6.22%で運用しなければならないことが逆算できます。年利で6.22%なので、株や海外ファンド、FX等の高いリスクをとる必要はありません。不動産や、保険商品を使い、手堅く運用していくことが正解です。
このように、すべては目標からの逆算です。資産運用だけでなく、仕事もそうです。何となく目の前にあるから、とか、他にやり方知らないから、とか、そんなんじゃダメです。
その目標を達成するためには、何をどのようにすれば良いのか、その手段にはどんなものがあるのか、自分で検証することが必要です。
今一度、自分の将来の目標は何なのか、その目標から今の現状を照らしてみて、果たしてそれは正解なのか、確認してみると良いかもしれませんね。