Airbnbの将来性
前回にAirbnbの供給が増えている等、様々な条件によりこのビジネスが難しくなっていることを記載しました。
とはいえ、ここ数年の日本、そして今後の日本を考えた時に、国の発展に寄与していくビジネスって何だろう?と考えた時に皆さんは何を思い浮かべますか?
日本といったらやはり、自動車、家電などの製造業でしょうか?
違いますよね。
自動車メーカーや家電メーカーも、これまで大幅に進んだ円高対策として、生産拠点を海外へと既に移転済みです。となると、今のように円安になっても直接的に輸出が増えるわけではないです。あくまで、現地の売り上げの円建ての金額が大きくなる=会社の円建ての利益の増加、です。
結果として会社業績は伸びますし、株価も上がったかもしれません。でも、企業はそうやって生んだ利益を、従業員の給与に反映していませんよね。海外への直接投資や、内部留保にお金を回しています。結局、私達の手元のお金が増えないので、日本国内の経済は良くなりません。
しかも、ニュースで皆さんご存知だと思いますが、日本の家電メーカーは今、窮地に立たされていますね。部門の売却など、とても悲しいニュースもありました。
要は、これからは残念ながら、製造業の時代ではありません。では何の時代か?
「サービス業」
これが、これからの日本を引っ張っていく業種となります。日本の「おもてなし」を、世界に向けて発信するのですね。
その核となるのが「観光産業」です。
観光客が想定をはるかに超えるペースで増えているのは前回の記事でも書きましたが、今の日本において、これほど景気が良いかつ今後も成長が見込める産業は他にありません。しかし、ここで大きな問題となるのが、「宿泊施設の不足」ということですね。
誰も、こんなハイペースで観光客が伸びるなんて思っていませんでした。なので、ホテルや旅館などの宿泊施設も、当然まだ整っていません。圧倒的に数が足りないのです。
東京や大阪、名古屋などは、国内出張のサラリーマンでさえ、ホテルが取れなくてカプセルホテル・・・なんていうのも、最近よく聞きます。何なら、カプセルホテルも外国人でいっぱいなほどです(カプセルホテルも観光地の一つらしいです)。
話を戻すと、「観光業」は日本に残された、数少ない武器の一つであり、日本政府としてこのチャンスを逃すわけにはいきません。だからこそ、民泊規制の緩和など、国会で議論されていますね。
Airbnbなどの民泊事業が法律的に黒となるか白となるか、様々な憶測がありますが、私は、白になると思っています。仮に黒となれば、一番困るのは日本政府です。ホテルがなければ観光客は日本に来ません。日本に来なければ、国内のインバウンド需要がなくなってしまいます。数少ない日本の武器を、自ら捨てるようなことは絶対にしないはずです。
だから、中長期的に、民泊というのは、日本に根付いていくんだろうなと思っています。ぜひ、興味ある方は、Aibnbを調べてみてください。ビジネス、と捉えると色々考えなければなりませんが、Aibnbの本来のコンセプトは家の空いているスペースに泊めてあげる、という感じです。今住んでいる自宅の空きスペースに泊める分には、特にコストもかからないので、リスクはゼロですので。