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みずほ銀行が定期預金金利を引き下げ 生活への影響は?

本日、日銀のマイナス金利適用を受けて、メガバンク3行が定期預金金利の引き下げを発表しました。現在の水準でさえ、定期預金金利は0.3%ほど。100万円を預けて、1年後に3000円しか利息が付きません。

 

 

 

 

 

 

今後、具体的にどの金利水準まで下がるのかは発表されていませんが、今まで以上に、定期預金を始めとした「預金」のメリットが無くなる形となります。

 

 

 

 

 

現在の低金利下の経済においては、「貯蓄」ではなく「投資」を選択すべきです。貯蓄をしていても、享受できる利息はほぼゼロです。かつて、1980年代後半は、ゆうちょ銀行の定期預金金利で約7%の利息が付いた時代もありました。そのような高金利の経済下では、投資ではなく貯蓄が正解となります。

 

 

 

 

 

銀行預金に対して大きな信頼を置いている日本人は非常に多いです。それは、かつて銀行に預けていれば上記のような大きい金利が付いたから。でも、今は違います。銀行預金=元本保証、と思っている方も多いと思いますが、それも違います。現在のように物価が上昇する局面においては、相対的にお金の価値が下がります。昨日まで100円で買えていたものが、120円払わないと買えなくなるのです。また、為替の観点からも、同様のことが言えます。日本円はこの5年間で米ドルに対して50%もその価値を下げました。5年前の100ドルの買い物は、今では150ドルになっています。このように、円建てでの銀行預金は決して元本保証ではありません。極論、この世に元本保証の商品などないのです。

 

 

米国国債や米ドルでの運用商品などを組み合わせれば、年利2%以上は簡単に出せてしまいます。外貨建てですが、元本を保証しているやり方です。東京の不動産もまだまだ割安なものもありますし、利回りも5~6%狙えます。配当が多くもらえる株式などもあります。新興国に目を向ければ、1980年代の日本のように、金利が高い国々がたくさんあります。上級者向けですが、個人向けに販売されているヘッジファンド(年利6~15%ほど)商品などもありますね。さらに上級者向けのものでは月利で5%の商品なんていうものも存在します。

 

 

 

 

とにかく、日銀が「金利を下げます」と公表しているにもかかわらず、敢えて逆走し、銀行にお金を預け続けることはやめましょう。それはあなたのメリットにならないからです。銀行預金をするメリットは1つしかなく、それは「いつでも必要な時に引き出せること」だけです。ぜひ、低金利下の資産運用について、考える機会としていただけたら幸いです。