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Financial Academia

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日経平均の行方は?PERで分かる—常に使える分析方法

 

2016年2月———

 

連日の世界同時株安、そして円高、原油安と、マーケットは波乱に満ちています。私は今は一時的に事業に資産を集中させているため、マーケット関連の運用はやっていません。しかし、もしマーケットで運用を行っていたら、間違いなくロスカットになっていたことでしょう。お恥ずかしいですが、ドル円が110円台になることは完全に想定外であり、日経平均もこのスピード感で年初に下落が来るとは思っておりませんでした。

 

 

 

さて、ここで冷静にマーケットを見ていきたいと思います。今、私たち個人投資家の一番の関心事は、

 

 

 

 

日経平均はいくらまで下がるのか?」

 

 

 

 

ということです。もちろん、答えは神様にしかわからないですが、限りなく再現性の高い数値を出す方法があります。これは、欧州のヘッジファンドのトレーダーが実際に使っていた手法です。それは、「PER」を見ることです。

 

 

 

「あ、出たPER、、、よく株の雑誌でその単語見るけど難しそうだからいいや」

 

 

 

ってこのブログを閉じようとしているそこのあなた!ちょっとだけ待てください。絶対に難しいことは書きませんので。笑 これ知ってるだけで本当に大きな力になります。

 

 

 

まず、PERとは”Price per Earning Ratio”の略であり、「株価収益率」を意味します。「一株当たりの利益の何倍まで株が買われているか」を見る指標です。数値が低ければ割安、数値が高ければ割高、という捉え方をします。日経平均株価というのは、基本的にこのPERの数値が13~17の間を行き来し、PER=15を中心に上がったり下がったりします。これは非常に重要なので、必ずメモするもしくは、頭にしっかりと入れておいてください。では、今の日経平均にこれを当てはめると、どうなるでしょうか?

 

 

 

PERの計算式は

 

 

PER=株価 ÷ 一株当たり利益

 

 

となります。個別銘柄の場合、その企業の株価も利益も四季報にも載っていますし、HPのディスクロージャーを見れば分かります。しかし、日経平均全体のPERを算出する時は、少し変則的で、

 

 

PER=採用している225銘柄の時価総額(株価×発行株式数)÷ 225銘柄の利益の合計

 

 

となります。実はこれ、日本経済新聞の朝刊に計算式省いて答えが載っているので、計算式自体は覚えなくても大丈夫です。ここで非常に重要なのが、2016年2月現在、2015年度の決算が出ていないということ。すなわち、現地点における正確なPERがわかりません。

 

 

 

そこで、使われているのが2014年度の企業業績です。2014年度における、225銘柄の利益の合計額を基に、PERを考えます。2014年度の企業業績から一株当たり利益を算出すると

 

 

1,154円/株

 

 

となります。さて、これを基にPERが13~17の場合の株価を算出してみましょう。

 

 

PER17の時、日経平均株価は19,618円

PER16の時、日経平均株価は18,464円

PER15の時、日経平均株価は17,310円

PER14の時、日経平均株価は16,156円

PER13の時、日経平均株価は15,002円

 

 

2016年2月11日地点での日経平均は、CME(シカゴ証券取引所)の先物ベースで15,135円です。上記の数値を見て分かる通り、2014年の企業業績をベースに見ると、15,135円という日経平均株価の数値は限りなく底値です。

 

 

 

ここで重要なのは、あくまで2014年度の企業業績をベースにしている、ということ。もしあなたが、今年度の企業業績は、昨年度よりも悪くなると予想するのであれば、現在の株価水準におけるPERは上昇し、現在ほど割安でなくなる(=まだ売られる)というシナリオが考えられます。逆に、企業業績が良いと予想するのであれば、今の水準は極端な安値となるため、ほぼ間違いなく日本株は買われ、上昇します。要は、日本株は、日本企業の業績次第なのです。ですから、日本企業の決算時期である3月に向け、市場は日本企業の業績に非常に敏感になっています。「業績下方修正か」みたいなニュースが発信されれば、株価が大きく反応しますし、その逆もまた然りです。特に、この水準まで下落すると、「業績の上方修正」に関するニュースが市場に与えるインパクトは大きいでしょう。

 

 

 

よく日本株の行く先を原油や中国経済、ドル円為替相場だけで語る方がいますが、それだけでは不十分です。日本企業の株式なのですから、当然日本企業の業績も重要なのです。特に、年度末のこの時期は。

 

 

 

もちろん、PERだけで絶対に勝てるか?と聞かれれば、そんなことはありません。というか、絶対勝てる手法など存在しません。ただ、多くのトレーダーが見ている指標であり、過去の相場の歴史を見ても、PER13~17の間に株価が収まっていることはほぼ証明できます。

 

 

 

ぜひ、まずは日経新聞を購読していただいて、毎週PERを確認しましょう。