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<損保ジャパン日本興亜>自動車保険 おすすめ度は?

 近年、「少子高齢化」、「軽自動車の普及」、「若者の車離れ」の影響で値上げ続きの自動車保険。本日は損害保険大手の一角、損保ジャパン日本興亜自動車保険「THE くるまの保険」について見ていきたいと思います。

 

 

損保ジャパン日本興亜<THE くるまの保険>

 

・価格    

・補償内容  ★★

・サービス  ★★

・会社信用度 ★★★★★

・総合評価  ★★

 

 

全体的に評価は低い結果となりました。単独では東京海上日動社とトップを競う収入保険料規模であることから、会社の倒産リスク等の信用リスクについては最高評価です。しかし、その他の項目、特に最も大切な価格や補償内容、サービスの面で高い評価を得るには至りませんでした。

 

 

 

 1)保険料

保険料についてですが、これは間違いなく他社と比べて割高です。損害保険業界における保険料の水準は、

 

 

国内大手損保 >>> ネット系損保

 

 

となっています。損保ジャパン日本興亜は、上記で言う国内大手損保に分類されます。そもそもの保険料水準が高い、ということを理解しましょう。国内大手損保は、東京海上日動、損保ジャパン日本興亜三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保の4社があります。この4社間における保険料はどこも大差なく、どんぐりの背比べになってしまうのですが、保険料水準が高い方から順に比べると、

 

 

損保ジャパン日本興亜>あいおいニッセイ同和>三井住友海上東京海上日動

 

 

となります。なんと、ただでさえ高い保険料水準の国内大手損保の中でも、一番高い保険料水準なのですね。

 

 

2)補償内容

補償内容はよくも悪くもありませんが、あまりに会社オリジナルの特約やサービスがなさすぎます。「THE 普通の保険」ですね。通常、どこの会社にも強みとなるオリジナルの特約やサービスがあるのですが、そういったものが一切ありません。ニチイ学館と共同で提供している入院時諸費用補償特約がオリジナルといえばそうですが、内容を見ると全く顧客のニーズを捉えていないものです(ペット預ける費用とか、ホームヘルパー費用とか)。とはいえ、一通りのものは揃っているので、評価は星2つとしました。

 

 

3)サービス

サービスとは、事故対応のことです。自動車保険に入るのは、毎月お金を垂れ流すためではなく、万が一の時のためです。ですからサービスは非常に重要なのですが、どうもあまり良い話を聞きません。金払いが悪いとか、遅いとか、交渉力がないとか・・・。旧損保ジャパン社の前身である安田火災の時からそうでしたが、「ヤクザ火災」と異名を付けられるくらいの社員が多かったためか、今もその雰囲気を引きずっているように思えます。

 

 

4)会社信用度

そもそも自動車保険は掛け捨てなので、会社の信用などあまり関係ないのですが、この点については満点でしょう。

 

 

5)総合評価

本当に何ともコメントしがたい保険商品でした。保険料が高い上に、何も特徴がない・・・。一体、この保険を選ぶ理由って何なのか、イマイチわかりませんでした。商品設計の担当者にぜひインタビューしてみたいものです。これであれば、同じ国内損保大手の東京海上日動社の商品「トータル・アシスト」の方が優れていますね。この「THE くるまの保険」のように、日本の損害保険会社の商品は、自動車保険にとどまらず、各社「横並び」の商品が多いです。アメリカ等海外の保険会社の商品には、多種多様な特約やサービスがあるのですが、、、日本においての課題だと言えますね。

 

 

 

自動車保険は安い買い物ではありません。しっかりと勉強して、賢い保険選択をしていきましょう。自動車保険選びで迷っている方、基本的にはネット系損保(外資系含む)がおすすめです。

financial-planning.hatenablog.com

 

ネット系の保険会社と国内の損保会社(代理店系)との比較を、わかりやすく説明しています。もともと保険会社に勤務しておりましたので、信頼性は高いことは保証します。ぜひ上記の記事も参考にしてみてください。

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