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Financial Academia

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ロンドン金属取引所「ザ・リング」 現代に残る伝統のアナログ取引所とは?

25年前、東京証券取引所では「場立ち」と呼ばれる人たちが、声や、身振り手振りで株式を取引していました。よくテレビなどで、その光景を見たことがある人も多いと思います。今では、その取引は全てコンピューターで管理され、かつての東京証券取引所の光景とは全く異なったものとなっています。

 

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東京証券取引所だけではなく、今は世界中の証券取引所がコンピューター化され、かつてのような人間同士の株式の売買の光景は見ることはできません。しかし、なんとこの現代においても一カ所だけ、人間同士のアナログで取引が行われている市場が存在します。それが、ロンドン金属取引所、通称「ザ・リングです。

 

 

 

この取引所は非常に面白いです。まずブローカーと呼ばれる人たちが顧客からの注文を電話で受け付けます。そしてそれをクロークと呼ばれる人に伝達します。そのクロークが情報をまとめ、実際にトレードする権限を持つトレーダーに伝えます。トレーダーは市場の中心にある赤い円形のソファーに座って取引をするのですが、それがザ・リングと呼ばれる所以です。「ブローカー」「クローク」「トレーダー」この3者で、この市場は運営されています。

 

 

 

文章で書いても全然伝わりませんね。笑 まずは動画を見てみてください。現代でこんな取引が、それも金融先進国であるロンドンで行われていることは、とても興味深いです。

www.youtube.com

 

なぜ、現代においてこのようなとても効率的とは言えない取引が行われているのでしょうか?正直、そこに論理的な理由などありません。ザ・リングを支えているのは、その「伝統」です。世界の金融のルーツといっても過言ではない「ロンドン・シティ」というマーケットで、長年世界の金融史を作ってきたそのブランドを守るためでしょう。担当者のコメントとしては、「人間と人間との取引こそ信頼を生む」と言っていましたが、どう考えてもコンピューターとの取引の方が信頼できますからね。笑

 

 

 

最近は、徐々にコンピューターが台頭してきており、ザ・リングが占める割合は下がっているとのことです。これに加え、近年は世界的に金属価格が下落しており、ザ・リングにとっては二重苦となっている状況です。

 

 

 

これは金融に限らずどの国の、どの文化にも当てはまりますが、やはり伝統というものは一定守っていくべきであると、個人的には思っています。近年のリーマンショックやチャイナショックを見て分かるように、金融取引というものは近代史を語る上で欠かすことのできない要素です。その発展の根底にあるのは間違いなくロンドンであり、だからこそ、彼らにはそのルーツの一部である「ザ・リング」の市場を守っていただきたいなと思っています。

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