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無人タクシーの台頭 自動車保険や関連株価はどうなる?

米グーグルの自動運転車が、2016年2月中旬に衝突事故を起こしていたと発表しました。路面の砂袋を避けた際、路面バスと衝突したとのことです。速度がかなり低速であったため、幸い自動運転車及び路面バスに大きな損害はありませんでした。グーグルは、同社に責任があったことを認め、既に大型のバス等への感知システムを改良済みとのことですが、自動運転車の安全性が問われる出来事となってしまいました。

 

 

 

自動運転車については、個人的にはその自動車保険に注目しています。このような事故が起こってしまった時、通常であれば運転者に対して責任が問われることになりますが、自動運転車においてはどうなのか?メーカー側の過失となるのか、登場している所有者の責任となるのか、非常に興味深い問題です。なぜなら、仮にメーカー側の責任となるのなら、今自動車保有者の90%以上が加入しているといわれている任意の自動車保険に加入する必要がなくなるからです。自動車保険の年間平均保険料は約8万円と言われています。これが無くなるとなれば、家計に与えるプラスの影響はとても大きいと言えるでしょう。

 

 

 

損害保険大手の東京海上日動社では、この自動運転車に付保される自動車保険について調査する専門部署を立ち上げたとのニュースが出ていました。将来的に、今の自動車保険の考え方は大きく変わることとなりそうですね。

 

 

 

また、保険以外にも雇用が心配です。自動運転のタクシーが増えれば、当然ですが今のタクシー運転手は職が無くなります。こうなれば、日本の失業率は上昇し、景気への悪影響も懸念されます。一方で、自動運転用のシステムを作る会社の株価は急上昇するでしょうね。もちろん、それがどの会社に発注されるかは現地点ではわかりませんが、注目していきたい分野ではあります。

 

 

 

自動車業界は日本のお家芸であるため、今後も目が離せません。

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