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トヨタが社債発行|利回りは?|買った方がいいの?

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トヨタ自動車が18年ぶりに社債を発行します。社債の償還期限は20年。所謂、「超長期国債」というものですね。

 
 
社債とは企業の資金調達の手段のうちの一つです。企業は債権を発行し、それを投資家に購入してもらうことにより、資金を調達することができます。一方、決められた利息を投資家に支払わなければなりません。基本的に、社債を始めとする債権は長期になればなるほど「償還リスク」が高まります。「この企業はあと3年くらいは業績も安定しそうだけど、20年先はどうだろうな、、、」というイメージです。仮にその企業が倒産することになれば、当然債権価値はゼロになり、元本は戻ってきませんね。ですから債権は基本的に、短期であればリスクが低く(=リターンも低い)、長期であればリスクが高い(=リターンも高い)ということです。
 
 
この原則で考えると、トヨタが今回発行した社債は「20年」の長期物。気になるのはそのリターンですね。
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答えは0.4%です。
 
 
「0.4%…それって高いの?いや、低いのかな?」
 
 
わからないですよね。笑 他の債権の利回りと比較することにより、相対的な価値がハッキリと見えてきます。例えば、日本国債はマイナス0.1%、アメリカ国債が1.7%、オーストラリア国債が2.3%です。これらはすべて10年物です。
 
 
どうでしょう?
 
 
あなたがトヨタとアメリカを比較した時、トヨタの方が信用が高いと判断するなら、トヨタの社債は良いかもしれません。しかし、一企業と、世界最大の経済大国のデフォルトリスクを比べた時、一企業が勝ることは基本的にはないでしょう。
 
 
結論、トヨタの20年債は買わない方が良いです。これはトヨタが日銀のマイナス金利導入による市場金利低下を利用して、低コストで資金調達を目論んでいるだけであり、そこに投資家への配慮などありません。トヨタの社債を買うのであれば、アメリカ国債やオーストラリア国債を買っておいた方が良いし、国債でなくても元本保証の保険商品で年利1%くらいであれば普通に国内に出回っています。
 
 
市場を正しく理解して、正しい投資戦略をしていきましょう!
 
 

~編集後記~

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