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ベンチャー企業経営者に多い虚言壁|なぜ彼らは嘘をつくのか?|セルフブランディングとは―

2015年3月に大手金融機関を退職してからというもの、様々なベンチャー経営者に会い、時には共に仕事をし、現在に至ります。率直に思うのは、「大企業に勤めていたころと人の見方が全く変わった」ということでしょう。というのも、たった1年と半年の間に多くの人に会った結果、騙され、裏切られ、そして虚偽の事実を伝えられたりしてきたからです。また、そういった人たちを上司として横で見てきたりもしました。ここでは、彼らに共通する項目をシェアし、一人でも人に騙されたり、嘘を鵜呑みにする人たちを減らしていけたらと思っています。

 

・目次

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▽ベンチャー創業者は異常なほどに自己中心的で、欲が強い

まず前提として、ベンチャーの創業者に一般のサラリーマンが思う「普通の人」はいません。彼らは一般の人間の何倍も自己中心的であり、かつ自己顕示欲が強い。周囲には常に自分の意見を押し付けるし、反論等は決して許しません。口先では「皆が経営者だから、皆で意見を出し合おう」とは言うものの、本心では常に自分の意見だけが正解であり、他の人間の意見などよほどのことがない限り聞く耳を持ちません。

 

そして、何よりも強いのが自己顕示欲でしょう。ベンチャーの創業者は一定の成功を収めると、自己ブランディングを始める人が非常に多いです。Facebookで高級なディナーを食べている写真をあげたり、海外に良く行っているアピールをしたり、仕事に対しての想いや成功した体験をポエムのように書き綴っているベンチャー創業者は、本当に多くいます。彼らは何のためにそうするのか?それが自己ブランディングです。自分はビジネスで成功していて、良いものをたくさん食べれるし、海外旅行にもたくさん行ける。そして洗練された思考を持っていることを、自分の周りの人たちに伝えたくて仕方がない。とにかく、「自分がスゴイ人間なんだ!」ということを多くの人に知ってもらいたいのです。

 

自己ブランディングの具体的行動はFacebookだけではありません。単純に「話を盛る/嘘を付く」というのも、大半のベンチャー創業者に見られる特徴でしょう。例えば、トヨタ自動車のグループ企業にトヨペット等の販売会社があります。トヨタ自車とトヨペットでは、会社の格が何十倍も違いますし、そもそもトヨペットであれば高卒でも入ることができるレベルの企業です。トヨペット出身であるにも関わらず、「自分はトヨタ出身だ」と言い張る人間がなんと多いこと・・・ベンチャー創業者の過去の職歴は基本的に疑って見た方が良いでしょう。また、これは学歴にも同じことが言えます。基本的に学歴も信じない方が良いですね(学歴詐称はテレビでもよく見ますね)。

 

上記の2つの例はほんの一部ですが、とにかく自分を飾る言葉や行動が多いのです。過去の武勇伝はもちろん、人が作り上げたものをあたかも自分が作ったかのように言うし、人から助けてもらったことをあたかも自分が助けたかのように言います。なぜ彼らは日常的に嘘を言い続けなければならないのでしょうか?それは、「自分または自分が作ったビジネスへの自信の無さの表れ」です。自分にどこか自信がないから、常に自分を着飾っていないと、本質が見抜かれてしまいそうで、怖いのです。繰り返しますが、彼らは自己顕示欲の塊です。常に他人より上でいたいし、下に見られるなんて絶対に許さない性格です。だから、毎日毎日嘘を言い続けなければいけない。

 

 

▽なぜそのような人間性が生まれるのか?

一般の社会人とは比較にならないほどの「欲望の塊」それがベンチャー創業者です。なぜ、彼らはそのような性格になるのでしょうか?それは、育った環境に大きく依存しているでしょう。過去に何かしらのコンプレックス、例えば学歴がない、スポーツができない、いじめにあっていた、または家庭内環境が良くない等のことがあったケースが非常に多いです。何にコンプレックスを感じるかは人それぞれですが、何かしらの劣等感を過去に抱いていたことは間違いないでしょう。だからこそ、絶対に人の上に立ちたい、認められたいという欲求が人一倍強くなります。

 

 

▽彼らとどう付き合っていけば良いか?

あなたの周りにこのようなタイプがいれば、付き合い方は非常に重要です。どのような関係性なのかにより対応が異なりますので、下記にそれぞれ記載します。

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・あなたが彼らのお客さんである場合

彼らは表面上は非常に優しく、営業センスも良い場合が多いので、あなたもきっと心を許してしまっていることでしょう。彼らと世間話をする分には特に心配はありませんが、ビジネスの話をする時は非常に注意が必要です。なぜならば、彼らの話には嘘が散りばめられているから。彼らの提案に乗る前に、必ずエビデンス(証拠)を取るようにしてください。でないと、あなたのお金や会社が、取り返しのつかないことになってしまいます。

 

・あなたの上司が彼らである場合

ベンチャー企業に就職すると、彼らのような人間がトップに立っているケースは多いです。あなたが部下である時、既にあなたは彼らに対してのイライラがかなり溜まっている状態にあるでしょう。この記事を読んでいるあなた、そうですよね?まず、彼らが自己中心的で、自己顕示欲が非常に強い生き物なんだということを意識しましょう。めんどくさいですが、決してそれを傷付けるようなことはしてはいけません。日常には理不尽な指示等が多く存在すると思いますが、ひたすら我慢です。彼らに尽くし、良い部下であることに専念するしかありません。ロジックで彼らを論破しようとしても、開き直られておしまいです。彼らは自己中心的なので、何も悪びれた様子なくそのような行動ができるのです。

 

・あなたの友達が彼らである場合

古くからの友達に対しては、あまり上記のような態度を見せない場合も多いです。それであれば、昔からの付き合いで、仲良くやるのも良いでしょう。酒の席等でビジネスの話になれば、言っていることの半分は嘘もしくは盛られた話ですので、トイレでスマホでゲームをしながら話が終わるのを待つと良いでしょう。

 

 

・あなたが彼らである場合

人に害を与えない嘘であるならば自由に使っても良いですが、ビジネスの契約の場面等、嘘を言ってはいけない場面でもあなた達は嘘を言い、話を膨らませて話しますね?それはやめましょう。完全に詐欺ですよ。また、あなたがもし従業員を一人でも雇っている場合、従業員はあなたに必ずといっていいほど不満を持っています。もっと、彼らの意見に耳を傾けてください。給与について、労働時間について、仕事内容について、しっかりと話せていますか?これはあなたが決めることではなく、従業員がどう思っているかが大切です。しっかりと話を聞いてあげましょう。そして、あなたが学歴や職歴、ビジネスの内容等を詐称して話しているのを、従業員は隣で見ていますよ。正直、話を詐称してまで自分を良く見せようとしているリーダーを、部下は評価しません。もっとよく考えて、自分を客観的に見てみてくださいね。

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