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地方における教育格差|大学進学に大きな違い

経済

私は高校卒業までは東北・山形の田舎町にて、小学校、中学校、そして高校まで通っていました。その後、大学進学で東京に出て、今に至ります。大学時代の4年間は塾講師を通して、「東京における教育」にも携わりました。その中で、この日本という国の異様な側面が垣間見えた気がします。

 

 

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▽地方の教育の現状

私立高校の存在

皆さんは地方における教育の現状を知っていますか?まず、東京等の都市圏と違って、学校のランクは

 

公立>私立

 

になります。大都市圏と違い、「私立が頭が良い」というイメージはありません。よって、「お受験」等という言葉もありませんし、そもそも私立の小学校、中学校はほとんどないと言っても良いでしょう。大都市圏では、公立では提供できない、より高い教育サービスを私立学校が提供しています。それは、大都市圏には人材(教員)が豊富にいるからできることです。同時に、そのサービスを購入する消費者が多くいるからこそ成り立ちます。地方には、この供給も需要もありません。需要サイドの要因で付け足さなければならないのは、大都市圏に比べ所得が低く、教育にかける費用が限られているという点も挙げられます。総じて、大都市圏の私立高校に比べて低い教育水準になってしまうのです。

 

予備校の存在

学校の教育サービスでは不十分と感じる時、より高度な環境を求めて学生が集まる場所、それが予備校です。大都市圏には、この予備校が多くあります。駿台、代々木ゼミナール、河合塾等、主要駅の近くには必ずと言ってよいほど存在しています。何が言いたのか、もうお気づきだと思いますが、地方にはこれらの予備校はありません。

 

上記の通り、大都市圏においては公立よりも私立の方が、高い教育サービスを受けることができます。しかし、かと言って皆が私立に入れるわけではありません。受験に落ちることもあれば、経済的な理由で入学できないこともあります。しかし、公立に入学して仮に学力が思うように上がらなくても、挽回できる「予備校」という場所が彼らにはあります。

 

地方の公立高校の学生は、もはや何も選択肢がないのです。良い私立校もないし、予備校もない。公立高校に入って、質も保証されていない教員をただひたすらに信じ、放課後は自習室にこもって独学するのです。これが、どれだけ大きな違いか分かりますでしょうか?進学、特に高校と大学への進学は、良くも悪くも人生の大半を決定づけてしまう非常に重要な節目です。大都市圏の学生たちが如何に良い環境を与えられているか、如何にそこに不自然な格差が存在しているか、ぜひ考えていただきたいのです。

 

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▽大学は国立主義

地方の高校の教員は、だいたいは地元付近の国公立大学出身です。そのせいもあってか、「私立は悪、公立は善」、というよくわからない精神が未だに残っています。私立大学の情報が全くといってよいほど、存在しないのです。地方の学生でも、早稲田と慶応の名前くらいは知っていますが、それがどれだけ頭が良い大学なのかは知りません。それより下位のG-MARCHについても、知らない人が大半です。ちなみに私はG-MARCHの中の某大学ですが、上京してくるまでG-MARCHという呼び方すら知りませんでした。

 

私立大学と国立大学の受験時の大きな違いは、やはりその科目数でしょう。国立大学は、センター試験から始まり、5教科7科目を要求される場合が多いですが、私立はたいていが3科目です。何が言いたいかというと、自分の得意分野によってアレンジができるということです。私はたまたま運もあって、私立大学を受けましたが、それを知らずに無理をして国立を受験して、受験に失敗し、人生がくるってしまった学生も多くいます。地方の公立教員は、もっと大学について幅広く情報収集並びに学生への情報提供を積極的に行うべきです。

 

以上が、私が経験した地方の現状です。地方といっても、私の高校は山形県の県庁所在地、山形市内にある高校です。県内No.1の都市で、このレベルなのです。地方は地方でとても良いところであるのは間違いありません。しかし、その教育水準が異様なほどに都市部と異なっていることは、時間をかけてでも是正していかなければならない大きな問題だと思っています。私は今、自分でも驚くくらい満足のいく人生を送っていますが、それも大学や、その先にあった就職先の人脈のおかげです。高校生の時、教員の指示に従って公立に進学していれば、科目数が多いので大学のランクは当然落とさなければなりません。そうすれば、新卒で入社したような大企業には入ることができず、今の私はなかったでしょう。

 

同じ日本であるのにこのような教育格差が生まれていることは本当に悲しいことです。全ての学生が、平等に正しい情報を得ることができ、平等な選択肢を持って人生を歩んでいくことができるように、心から願っています。

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