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仮想現実の世界について考える|この世界は現実か、仮想現実か

最近、仮想現実(Simulation Hypothesis)ということについて、非常に深く考える。有名な実業家イーロン・マスク氏も、この世界は「仮想現実」であるとほぼ断定しており、その他少なくない著名人が、仮想現実の可能性に対して肯定的な意見を述べている。この記事を見ているということは、皆さんも少なからず、この「仮想現実」という世界に可能性を感じていると思う。

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今、平成の時代も終わりに近づき、新しい時代を迎えようとしている。平成の時代は、世界的に見ても非常に多くの進歩があったと思う。携帯電話の普及、インターネットの普及、スマートフォンの普及、AI、自動運転の車の出現、ブロックチェーン技術など、単純に「技術進歩」というよりも、「技術革命(イノベーション)」が多い期間だった。そのイノベーションの中に、VR(バーチャルリアリティ)というものがある。バーチャルリアリティとは、専用のメガネ等を取り付けることにより、まるで自分が特定の地域に存在しているかのような体験をすることができる技術である。

 

話は変わるが、皆さんは、このまま人類が繁栄をして行く先に、どのような世界を想像するだろうか?答えなどいくら考えても分からないのだが、様々な学者が警告している通り、決して良い結末にはならないと私は考えている。AIをこのまま進化させれば、AIは人類の知能を越し、人類の支配下から出ることを考えるだろうし、米国や中国、ロシア等といった軍事大国が今の速度で軍備を増強していけば、いずれ大きな戦争(Xデー)はやってくるだろうし、北朝鮮やISIS等のテログループも、いつ最先端の軍事兵器を手にするかも分からない。これらのことが要因となって、人類が滅亡に近い状態になる可能性は十分にあると思う。仮に、これらの要因を全て回避し、人類が滅亡を免れたところで、そもそも地球は永久には存在できない。17億5000万年後には、太陽の膨張による熱で、地球は生物が住める環境ではなくなるし、もっと言えば太陽自体の寿命があと50億年である。どんなに頑張っても、いずれ終わり(=Xデー)は来るのである。

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上記のいずれのケースにせよ、Xデーを迎える時に、人類はどのようなことを考えるだろうか?核戦争により地球が焼け野原となり、希望が持てなくなった時、「現実世界」に残りたいと思うだろうか。地球が寿命を迎え、他の住める惑星を探し、いつまで続くのか分からない銀河横断の旅の途中で「現実世界」を全うしたいと思うだろうか。皆さんなら、どうしたいだろうか?

 

その答えこそが、「仮想現実」なのだと思う。

 

Xデーを迎える時はいずれのパターンにせよ、遠い未来である。その頃には今のVRの技術は格段に進歩し、意識レベルで別の世界に行くこともできるようになっているとすれば、多くの人は現実世界を住むことを選択しないだろう。何もない荒廃の大地で暮らして行くよりも、一生涯宇宙船の中でくらすよりも、自分の努力や運次第で幸せになれる仮想の世界へと移って行くのではないだろうか。

 

数億年も後の未来に生まれた「私」がXデーを迎えた時、未来の誰かが作るあげたこの「仮想現実」で一生涯を過ごすことを決意したのかもしれない。そう考えると、非常に興味深いテーマだと思う。

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