日経平均先物のトレード~日経平均自体を取引しよう~
2016年2月、年初から始まった金融マーケットの荒れ相場はまだ続いています。10年に1回しか来なかった相場の変動が、1年に2回、3回のペースで発生しているこの状況は異常とも言えるでしょう。日経平均株価も黒田ラインと呼ばれた16000円を割り込み、そのまま下落を続け、一時14000円台まで急落しました。これは、昨年末の地点で誰も予想していなかった相場ではないでしょうか。
株の変動率(ボラティリティ)が大きければ、リスクは大きくなりますが、マーケット参加者にとって稼ぎやすいこともまた事実です。日経平均がこのように大きく動くと、必ず出る質問があります。それは、
日経平均株価って取引できるんですか?
という質問です。結論から言うと、できます。しかし、しっかりとした理解が必要です。日経平均株価は東証一部上場企業のうち選定された225銘柄の株価を加重平均した数値であり、「日経平均株価」という株が存在するわけではありません。よって、日経平均株価をトレードすることはできません。
「え?さっきできるって言ったじゃん。」
そうですね、確かにできます。ただ、トレードできるのは「日経平均株価」ではなく「日経平均先物」になります。日経平均株価をトレードするためのカギは、先物にあったのです。先物取引とは、ある一定の期日において、決まった価格で取引することを約束するものです。その期日を待たずに、期の途中で売却することもできます。「日経平均先物」とは、例えば今は2月なので、下記のような例になります。
◇3月には日経平均が今より上がると予想
→3月満期の先物を買います。
◇3月には日経平均が今より下がると予想
→3月満期の先物を売ります。
という非常にシンプルなものです。実質的に、リアルな日経平均株価のレートと、先物のレートは日中はほぼイコールです。日経平均先物は株価でなく「指数」であるため、売買することができ、その最大の特徴は、上記例のように「売りから入れる(空売りができる)」という点です。通常、株式はマーケットが下がる段階においては利益を出すことができない(買いしかできないので)のに対し、先物を使うことにより、下落の局面においても利益を出すことが可能になります。
個人的には、個別株を見ていくよりも、日経平均株価の値動きを予想することの方が簡単だと思っています。ですので、ぜひ読者の皆さんもこの「日経平均先物」にチャレンジしてみてください。
日経平均先物は下記の2種類あります。レバレッジが効くのです。
→株価指数の1000倍の取引をします。
→株価指数の100倍の取引をします。
上記を見て分かる通り、通常の日経平均先物はやめましょう。もしミスったら即死してしまいます。。。最初は日経平均先物ミニから始めるのが良いでしょう。「ミニ」といっても日経平均指数の100倍の取引です。現在であれば日経平均は約16000円なので、その100倍、すなわち160万円を取引することと同じです。全然ミニじゃないんですね。日経平均が一日に1000円動くことが最近は頻繁にありますが、1000円というのは先物ミニでいうと、10万稼げる(または負ける)ということを意味します。とても夢がありますね。
先物を使えば、マーケットの下落局面においても、個別株で利益を出すことだってできます(ロングショート取引、詳しくは気になればコメントください)。一般的にヘッジファンドで扱われている手法ですね。
ぜひ、皆さまの資産運用にご活用ください。