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米国の利上げはなぜ注目される?

FOMC(米連邦公開市場委員会)が10月27、28日に行われ、今後の金融政策について「現状維持(今のゼロ金利のまま)」との答えを出しました。

 

 

 

 

 

FOMCは年間に8回行われる、アメリカの金融政策を決定する話し合いのことを指します。金融や経済、投資をしている人、または興味がある人は、このFOMCが議論している「金利」について、理解しておくと良いと思います。

 

 

 

 

まず前提として、世界中がこのFOMCでどんな結論が出るのか、今回でいえば「金利は上がるのか、下がるのか、現状維持なのか」を注視しています。

 

 

 

 

なぜ、世界中がアメリカの「金利」にそこまで注目すると思いますか?

 

 

 

 

それは、世界経済全体に与える影響が極めて大きいからです。

 

 

 

 

金利」というと、多くの人は難しく感じてしまうかもしれませんが、実はとっても簡単です。例えば、今の日本の銀行における預金金利は0.02%(100万預けて、1年後に200円の利子が付く)ですが、それが2%になるとしたら、みなさんどう思いますか?

 

 

 

 

今までは100万預けて、1年後に200円しか利子が貰えなかったのに、なんと2万円も貰えるようになる。

 

 

 

 

 

めっちゃ嬉しいですよね??

どんどん銀行にお金預けますよね??

 

 

 

 

こうして、国内にいる皆さんも、海外にいる投資家の方も、みんなが日本円を持って、日本の銀行にお金を預けに来るわけです。これが金融政策です。

 

 

 

 

アメリカの通貨の米ドルは基軸通貨ですから、その影響力は絶大です。利上げの観測が強いですが、仮に利上げすれば、特に新興国から資金が流出し、世界中からドルに資金が集まってくるわけです。そうすると、金融市場に混乱が生じかねません。だから、みんなが注目しているんですね。

 

 

 

 

今はアメリカの利上げの観測が強い=ドルに資金が集まる=ドル高になる

 

 

ということで、為替も徐々に円安ドル高トレンドになってきています。

仮に、アメリカの利上げの可能性が途絶えたら、大幅に円高に振れることでしょう。

 

 

 

世界の経済を回しているのは「金利」といっても過言ではありません。金利が高いところに、資金は集まります。

 

 

 

ぜひみなさんも、FOMCや、日銀の金融政策決定会合など、主要国の金利が決まるイベントには注目してみてください。投資で利益を上げるためのヒントが、必ずそこにあります。