ビットコインを使った海外送金のメリット リスクは?危ない?
目次
数千円の送金手数料はゼロに!?
海外に住むお子様やご友人等への送金にはビットコインがおススメです。その理由は、「圧倒的に安い送金手数料」にあります。
従来、海外送金するためには、当然ながら国内銀行を利用する必要がありました。お金の流れは
①国内銀行→②海外銀行→③受取人
となっていたわけです。この資金の流れの中で、手数料を取られるポイントは3つあります。
1)国内銀行における送金手数料【約3500円】
手数料として支払う金額が一番大きい項目です。銀行にもよりますが、10万円送金するのに3500円ほどかかるのが一般的です。これを1年間(12ヵ月)続けると、3500円×12ヵ月で42,000円にもなります。
2)関係銀行手数料【2500円】
全く意味のわからない名前の手数料ですが、これは海外の銀行に対しての利用料だと思ってください。通常2500円かかります。
3)為替手数料(通貨によって変動)
もちろん円建てで送金して、海外でも円で引き出すわけではありませんよね。ATMで引き出す際は、当然現地通貨になります。日本円から各国の通貨に変更する際は、当然手数料がかかりますので、年間合計で見れば無視できない金額となりますね。
さらに、海外の受け取り銀行によっては着金手数料(リフティングチャージ)をとられる場合もあります。これらを全て合計すると、10万円を送金するのにかかる手数料は、約7,000円と言えるでしょう。
ビットコインに代表される仮想通貨の出現により、海外への送金の概念が変わりました。日本では「仮想通貨」と呼ばれ、「仮想」と名の付いているせいで印象が良くありませんが、海外では "Digital Coin" (デジタルコイン)と呼ばれています。
このデジタルコインの根底にあるのが、ブロックチェーンという仕組みです。この仕組みは、従来のように金融機関を介することなく、お互いがお互いを監視し合うことにより成り立つネットワークを指します。利用者同士が直接取引できるという意味です。
デジタルコインを使った送金の流れは非常にシンプルで、
①送金者→②受取人
この2者ですべては完結します。銀行は間に入らない=送金手数料はかからないのです。このような仕組みが評価され、事実としてデジタルコインの市場は世界で60億ドルと言われています。
「7千円かかっていた送金手数料が数円で済む」
これは素晴らしい金融改革だと思います。
ビットコイン最大のリスクは銀行にある
銀行も指をくわえてそれを見て言えるだけでなく、銀行も仮想通貨を取り入れ始めています。今まで一回の送金で数千円の利益を取ることができた海外送金の市場がデジタルコインに奪われているのですから、銀行が躍起になるのも当然です。
銀行が大資本をもって本気で対応すれば、これまでの仮想通貨がつぶされる可能性があります。これはすなわち、ビットコイン等のデジタルコインの価値の急落を意味します。
シティバンク、ゴールドマン、バークレイズや、三菱東京UFJ銀行等も、仮想通貨に関するディスカッションを行っています。今後、自社独自のデジタルコインを発行するなど、何かしらの策を売ってくることは間違いありません。
仮想通貨は戦国時代―
生き残るコインは何か?非常に今後が面白いマーケットですね。