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円高が不動産に与える影響|ブレグジットショックで日本の不動産はどうなるか?

5月24日、これは歴史に名を残す一日となりました。英国がEUの離脱を事実上決定した日です。マーケットは大きく荒れ、株は暴落、円は大幅に買われました。特に為替に対するインパクトは強烈であり、防衛ラインであった1ドル=100円をも割り込んでしまう展開となっています。私が資産運用の中核と捉えている国内不動産においても、これは関係のない問題ではありません。むしろ、大きく相関性を持っています。

 

目次

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▽国内不動産は「円建て」

今や国内不動産は日本人のみが購入する時代ではありません。多くの外国人投資家が、東京オリンピックや今後のインフレを狙い、資本を投下してきています。例えば米国の投資家が日本の不動産を購入する場合、当然ですが彼らはまず日本円を入手しなければなりません。日本の不動産は、「米ドル建て」では売られていないからです。ここで何を言いたいかというと、日本の不動産は「円建ての資産」であるということ。すなわち、今回のように急速な円高が進めば、円建ての不動産資産の価格は相対的に上昇します。海外の投資家は自分の資産を「円建て」でなど見ておらず、基本的にはドル建てで判断しています。急速に円が急騰した今、彼らが保有する国内不動産のドル建ての時価評価は高騰しており(円高、ドル安なので)、限りなく「売り時」であると言えます。

 

 

▽国内不動産価格は下がるだろう

上記の通り、国内不動産は円建てであり、それにより利益確定の売りが入ることは間違いありません。ただでさえ、最近は外国人投資家が保有する物件の売りが目立っているので。マーケットで売り物件が多くなれば、当然ですが相場は下落します。

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▽買い時はいつなのか?

今回のブレグジットショックは非常に大きな影響を市場に与えています。英国の国民投票がやり直しにでもならない限り、この影響は数年は続くでしょう。その中で、実際に不動産価格にその影響が反映されるのは2016年10月~12月頃となるでしょう。今、不動産の購入を検討している方は、それまでは待った方が良いかもしれません。

 

 

 

繰り返しになりますが、国内の不動産資産は「円資産」であることを忘れないようにしましょう。これを忘れてしまうと、資産形成のバランスが崩れてしまう場合があります。これをポートフォリオと僕らは呼んでいますが、バランスの取れたポートフォリオはリスクをヘッジするために非常に大切です。

 

 

ぜひ、皆さんも、為替と不動産について考えて見てください!

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