<要注意>確定拠出年金(401k)の運用結果が悪い(損失が出ている)方へ
近年、企業側の人件費削減の一環で、確定給付型の年金システムから確定拠出型の年金システムへの動きが加速しています。読者の皆様が務める企業で、確定拠出年金を採用しているところも多いかと思います。
私が務めていた会社も、確定拠出年金を採用していました。実際に経験し、周りの同期や上司を見ていて、「危機的な状態」だと感じたので、対象の方にはぜひ読んでいただきたいです。
まず、確定拠出年金そのもの、そしてその背景について理解しましょう。
確定拠出年金とは私的年金の一つで、毎月企業が一定の金額を支払って、60歳から支給される年金を運用・準備していくものです。確定拠出年金は上手に活用すればメリットは多く、
①拠出額は給与から控除される
②自己の裁量で運用できる
③運用益は非課税である
これら3つが主なメリットとして挙げられます。きちんとした形でこれを利用すれば、豊かな老後を実現することが可能になります。確定拠出年金を理解することは間違いなく、人生の充実度アップに繋がるのです。
しかし、みなさんの周り、もしくはみなさん自身どうでしょう?確定拠出年金の内容をしっかり理解していますか?新入社員の時に運用商品決めてから、「放置」していませんか?
私がいた会社の上司は皆、「放置」していました。そして、数百万円もの大きな運用損失を抱えていました。彼らは仮にも東証一部上場企業の、国内最大手を争う金融機関の管理職です。目の前の仕事にばかり時間を取られ、全く運用に気を使わなかった人間は皆、このようなケースに陥ります。今は生活を国や企業に頼れない時代なので、もっと頭を使って賢く生きていかなければなりません。そうでなければ、充実した人生は送れないのです。せっかくこの記事を読んでいるみなさんには、そんな失敗はしてほしくありません。
この確定拠出年金の背景ですが、かつては「確定給付型の企業年金」がメインでした。
確定拠出が、
「決まった金額を会社が積み立て、将来の年金を運用していく」
(貰える額は決まっていない)
のに対して、確定給付は
「会社が決まった額の年金を退職後に払う」
(貰える額は決まっている)
というものです。要は、確定拠出型では、将来の支給額は一切保証されておらず、自分自身の運用次第でゼロにも100にもなり得る、ということです。
なぜ、確定給付から確定拠出へのシフトが進んだのか?それは、企業側が「経費を削減したいから」です。確定給付の制度の下では、会社は従業員一人に対して、将来支払うであろう大きな額の年金を経費として計上しなければなりません。しかし、確定拠出年金においてはその考え方はなく、経費となるのは毎月の少額の拠出金のみです。経理上のメリットが非常に大きいと言えます。
しかし、そのメリットはあくまで企業側にとってのメリットであり、従業員にとってのメリットではありません。非常に重要なポイントですが、仮に、会社から出る拠出金を運用せずそのまま積み立てた場合、確定給付の年金と比較して約2割少なくなります。すなわち、65歳までに20%の運用益を出すことができなけば、確定年金と比べて受取額が実質的にマイナスとなってしまうのです。ですから、しっかりと内容を理解し、確実に20%を超えて運用していくことができるよう、そのポートフォリオ(資産配分)を考えていかなくてはなりません。
実際の運用を行うにあたり、誰にも経済の将来的な先行きはわかりません。だからこそ、自分なりのシナリオを描き、それに沿った投資戦略が必要になります。中国が伸びると思うのであれば中国株のファンドを組み入れ、東南アジアが伸びると思えば、東南アジア株のファンドを組み入れる。もしくは、この先の経済低迷を予測するのであれば、債券を中心としたファンドを組み入れるのです。これらの組み合わせ比率が、「ポートフォリオ」と呼ばれるものです。ただ、実際の不確実な経済の流れの中で、そのシナリオを訂正する必要性が出てくることがあります。それに伴い、401kのポートフォリオも変更しなければなりません。これを、「スイッチング」といいます。401kの運用には、このスイッチングが不可欠です。
スイッチングのために何を気を付ければ良いのか?それは次の記事にてお伝えしますが、当然一定の勉強は必要になります。具体的には個別株やその周辺業界の動向を読めるようになることが一番初めにやるべきことです。債権は、その後に勉強すれば良いですね。勉強方法が何でも良いのですが、何から始めたら良いか分からないからには、私が駆け出しの頃に読んでいたほ情報配信メルマガをご紹介します。こちらのメルマガは無料であり、かつ体系的に株式を学べるのでオススメです。騙されたと思って是非登録して見てください。
登録はこちら→無料メルマガ登録ページ
どんなことにも共通しますが、資産運用で利益を出すには行動、努力、継続は避けて通ることのできない道です。ぜひ、ご自身でも考えて、今後のマーケットを乗り切っていきましょう。
次の記事はこちら
financial-planning.hatenablog.com
~編集後記~
管理人ロブの資産運用メルマガ(無料)がスタートしました!銀行や証券会社、一般のFPからは得ることができない情報を多く配信していきます。ぜひお立ち寄りください!
financial-planning.hatenablog.com