看護師の高年収の実態|1年目で年収500万円!?|その理由とは―
「手に職を―」とは昔からよく言われることですが、その一つに「看護師」という職業がありますね。看護師は昨今非常に人気のある職業の一つで、大学にも関連学部が数多く新設されています。昨年はなんと15の大学で、そして今年は6の大学で関連学部が新設されているです。本日はそんな看護師の給与実態について考えましょう。
目次
▽看護師の年収「1年目で500万円!?」
日本は現在高齢化社会を迎えており、病院やそのスタッフは常に不足している状態です。看護師ももちろん例外ではなく、特に東京都を中心にその数が不足しています。人材市場も需要と供給で給与などの水準が決まりますので、供給が不足している市場において人件費は高騰します。その結果、夜勤手当などを含めれば勤務1年目で500万円を超えるケースも多いとか。日本の平均年収が415万円であることを考慮すると、非常に高い水準ですよね。
これはあくまで1年目の話であり、病院の副院長クラスの看護師だと1000万円を超えるケースもあるそうです。総じて看護師は非常に高い水準の給与水準であり、今後の高齢化社会のさらなる進行を考えれば、この水準は維持・向上していくと考えられるでしょう。
▽最近の看護師ブームの背景
最近の看護師ブームは、上記のような経済的側面からだけでなく、医療の現場目線から生じている部分もある。
医師や看護士、薬剤師、検査技師らがチームを組んで医療にあたる「チーム医療」では、患者に最も関わりがある看護士が果たす役割が非常に大きく、看護士に高い人材レベルが求められているという背景もあります。高い人材レベルとは、すなわち「高学歴看護士」のこと。ヨーロッパにおける先進国9国の300に及ぶ病院での実験で、「看護士に大卒以上の割合が高いほど、入院後30日以内の患者の死亡率が低い」という結果が出ており、米国においても同様の研究結果が出ています。
医療の現場は、看護師の質によって支えられているということです。
▽看護師の労働環境
社会的に必要とされ、人の命を救うという非常にやりがいのある職業であり、かつ収入も高い。そんな看護師に夢見る学生さんも多いですが、現実は決して楽なことばかりではありません。土日祝日は関係ないですし、もっと言えば朝も夜も関係なく働くことになります。友達と遊ぶ予定も合わなくなるかもしれません。女性が多い職場だからこその悩みも多く抱えることになるでしょう。良い面もあるけれど、逆に良くない面もあるのも事実。とても魅力的な職業ではありますが、慎重に職を選んで行きたいですね!